トラベラーズ・チェックとは

海外旅行の費用などの携行に現金を代えて安全、便利に工夫された小切手のこと。海外旅行で多額に現金を携行する危険を避けるために利用する小切手であり、購入時に行ったサインと同じサインを行うことで本人確認がなされ、現金化したり、そのまま支払いに当…

ドメスティック・エルシーとは

輸出契約に基づいて海外からきた信用状を国内の第三者に譲渡するために、輸出者が銀行にその信用状を提出して、それと見返りに発行される信用状のこと。通常の信用状は、譲渡可能信用状ではない限り第三者に譲渡することはできない。輸出者がなんらかの理由…

特殊決済方法とは

輸出入取引や役務取引、仲介貿易などで、貸借記、相殺、ため払い、2年以上の期間を経過して最終決済が行なわれるなどの場合のこと。通産大臣の承認を必要。通常決済(Ordinaly Payment)に対する用語である。 たとえば輸出取引の特殊決済方法の概要は下記の…

東南アジア諸国連合(ASEAN)とは

1967年8月にインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの東南アジア5ヶ国によって経済協力を中心に相互援助促進を目的として結成された地域協力機構のこと。1984年にブルネイ、1995年ベトナム、1997年ミャンマーとラオス、1999年にカンボジ…

当初証拠金とは

金融先物取引を開始する時点で先物取引所に積み立てなければならない証拠金。イニシャル・マージンともいう。先物取引は約定時点で決済を行わない代わりに信用保証として、証拠金の差し入れが義務づけられている。証拠金のうち、取引開始時点で差し入れなけ…

東西貿易とは

旧ソ連・東欧の東側諸国と、アメリカ・西欧の西側諸国との間の貿易のこと。一般にOECD諸国とコメコン諸国との貿易を指す。第二次大戦後、旧ソ連をはじめとする社会主義国と、アメリカの結んだ資本主義国の2つの体制が生まれたが、ソ連・東欧は東側諸国、アメ…

東京ラウンドとは

第7回目のGATTラウンド交渉、1973年9月の「東京宣言」に基づいて1979年7月にかけて開催された。関税引き上げ、非関税障壁の軽減・撤廃などの交渉。工業品の関税引き下げ率33%、その貿易額1550億ドル程度であった。 東京ラウンド開催の背景には1971年のニクソ…

東京ドル・コール市場とは

日本所在の外国為替銀行が外貨資金の運用や調達のために利用する無担保の外貨の貸借市場のこと。日本の為替銀行の外貨資金取引が増加するのに対応して、1972年にユーロ市場を規範に東京に設立された外貨資金市場である。外貨を調達したり運用したりするとき…

東京外国為替市場とは

日本の為替銀行が顧客取引のカバーやポジション操作のために最も多く利用している為替市場で、市場規模はロンドン、ニューヨークに次いで世界第3位の市場であるが、取引はドル円のみを中心とする。従来外国為替公認銀行が廃止されたのに伴って、参加のための…

東京オフショア市場とは

1986年12月に東京に設立されたオフショア市場のこと。内外分離型で、略称はJOM(じょむ)。非居住者からの調達と非居住者への運用を原則とする市場がオフショア市場だが、金融国際化の流れのなかで、日本に創設されたのが東京オフショア市場である。 東京オ…

電信テスト・キーとは

電文が正当なものであることを確認するための暗号のこと。電信で送られる通信分には署名がなく、署名照合によって真偽を確かめることができず、そのうえ数字などが間違って送信されることも起こりうる。こうした電信の欠点を補うために工夫されたのが電信テ…

電信送金とは

送金銀行から支払銀行宛の支払指図が電信で行なわれる送金方法のこと。送金依頼人に送金小切手を発行した交付する小切手送金の形をとらない場合は、送金銀行は支払銀行に対して支払指図を行って受取人への支払を依頼する。この支払指図を電信で行うのが電信…

デリバリー・オーダー(荷渡指図書)とは

輸入貨物が到着後、船会社が船長または船内荷役人に対して、貨物の引渡しを指図したもの。これによって荷受人は貨物を引き取ることができる。輸入者は銀行から船荷証券を受け取ってこれを船会社に提出して、それと交換に荷渡指図書を受取り、輸入者がこれを…

デュープリケート・ドキュメントとは

輸出船積書類の郵送で、誤送や紛失による未着をさけるため、手形おようび船積書類をふたつに分けて第一便と数日遅れの第二便で贈る方法がとられることが一般的である。この第二便の書類がデュープリケート・ドキュメントである。最近では事務手数を省略する…

デマレージ(滞船料)とは

航海用船契約で、前もって船舶機関を定めておき、その取り決められた期間を超過して荷役が完了したとき、その超過日数について用船者もしくは荷主が船主に支払う違約金のこと。 これは次のような意味における違約金である。1.狭義の滞船料であり、契約上定め…

デポジタリー・コルレスとは

自行名義の為替決済勘定を開設してあるコルレス先銀行のこと。為替銀行は外国為替取引の資金決済のために主なコルレス先銀行に為替決済勘定(預け金勘定)を開設している。この勘定の開設しているコルレス先銀行をデポジタリー・コルレスと呼ぶ。また勘定の…

ディスパッチ・マネー(早出し料)とは

航海用船契約で、前もって積み荷や揚げ荷に要する停泊期間が定められていて、用船者がその取り決められた期間より早く荷役を終了した場合に、その節約した日数について、船主が用船者あるいは荷主に対して支払う払戻し金または報償金のこと。逆に停泊期間を…

ディスクレパンシーとは

信用状月荷為替手形の買取りの際、為替手形および船積書類が信用状条件に合致し、且つ書類相互間に矛盾があってはいけないが、不一致などがある場合、その不一致をディスクレパンシーと呼ぶ。 ディスクレパンシーがある場合、買取依頼人に訂正させる必要があ…

ディスカウントとは

対象通貨の先物相場が直物相場より安い状態、つまり先安の状態のこと。外国為替市場の先物取引は一般的に直物相場と先物相場の差、つまり直先の開き(スワップ幅)を基準にして行なわれる。直物相場と先物相場で先物相場の方が安い場合をディスカウント、逆…

TTリインバースメントとは

信用状について輸出手形代金の補償銀行(Reimbursing Bank)が発行銀行以外に別途定められている場合、手形の買取銀行はその補償銀行に対して輸出手形代金の請求を行うことになる。この代金請求を電信で行うのがTTリインバースメントである。このほか、買取…

TTS(TTB)レートとは

銀行にとっては資金立替えによって金利負担が生じない取引に適用される為替相場のことで、金利要因を含まず、手数料のみを含んだ相場のこと。電信売(買)相場ともいう。仕向送金に適用される売相場や電信による被仕向金に適用される買相場などは銀行が資金…

T/R(荷物貸渡し)とは

銀行が輸入荷物の所有権、担保権を保有したまま、輸入者に荷物を引渡し、倉入れ、売却などを認めること、あるいは引渡しの際に徴求する保管証をT/Rという。輸入荷物が銀行の輸入者に引き渡すことはできない。しかし、銀行が輸入者に荷物の引取り、売却などを…

積戻しとは

外国から貨物が陸揚げされた後、この外国貨物を輸入手続きしない状態で、一時的に保税地域または税関の許可を受けた場所で保管して、保税のまま再度外国へ積出しをすること。関税法上の積戻しにはふたつの条件が必要である。ひとつは輸入手続きをしていない…

通知払いとは

送金の支払い指図を受け取った銀行が、すぐに送金受取人に対して通知を行った上で支払いを実行する方法。被仕向送金のときに、支払い指図を受領した銀行がすぐに送金受取人に送金内容を通知した上で送金の支払いを実行する方法で、通知をしないで受取人の請…

通知銀行とは

信用状発行銀行の依頼に基づき受益者に信用状の通知を行う銀行のこと。信用状発行銀行は通常、受益者の所在地や近隣の本支店あるいはコルレス銀行を通知銀行として選択する。通知銀行はその信用状が正規に発行されたものであるか相応の注意をはらう必要があ…

通常決済方法とは

外為法による特殊決済方法に該当しない決済方法のこと。輸出入、貿易外、資本取引の決済方法のうち、輸出入申告前2年超の前払い、相殺による決済、ため払いなどは外為法第17上などによって特殊決済方法として、主務大臣の許可が必要である。特殊決済方法によ…

通関用送り状とは

商業送り状とは別の関税法上の送り状。輸出申告、輸入申告のときに税関に提出する必要がある。外国貿易統計の資料、関税額算定の基礎として利用される。日本では、輸出者は船積みのとき、税関に輸出申告(Export Declaration)を行い、税関から輸出許可(Exp…

通関ベースとは

ひとつの国の貿易額を捉えるとき、税関を通過した貨物の流れを基準に集計したものを通関ベース貿易額といい、日本では大蔵省関税局が作成する外国貿易統計に表示される。外国貿易統計は、税関に提出された輸出入申告書、船舶の入出港届けなどに基づき作成さ…

通関手続きとは

輸出入貨物の通関で、税関に輸出入申告をして、輸出入許可をとるための手続きを行うこと。許可を得てから、貨物の船積みや引取りが可能となる。輸出通関手続きでは、まず貨物を保税地域に搬入し、輸出申告を行うが、輸出許可証、承認証などは前もって準備し…

通関業者とは

港湾で輸出入貨物を取り扱う業者の中で、荷主の委託を受けて、税関に対して貨物の通関業務を代行するものをいう。その場合、通関士試験に合格したものを置いておかなければならない。通関業者は、言葉どおりにとれば輸出入の通関業務だけを行う訳だが、日本…