東京外国為替市場とは

日本の為替銀行が顧客取引のカバーやポジション操作のために最も多く利用している為替市場で、市場規模はロンドン、ニューヨークに次いで世界第3位の市場であるが、取引はドル円のみを中心とする。従来外国為替公認銀行が廃止されたのに伴って、参加のための資格条件はなくなった。従来の外国為替公認銀行は約350あったが、金融機関の経営見直しが進むなかで、外国為替市場への直接参加を見合わせるところが増え、市場参加数は減少しているとみられている。ブローカーも従来の8社体制から統廃合などにより減少する一法、電子ブローキング2社の取引シェアが大幅に拡大している。市場参加者は日本橋、丸の内、大手町などを中心とするが、東京都内での分散に加え地元へUターンした地方銀行の地方都市から参加のケースもみられるようになった。
コスト高や規制の多さに外国金融機関のなかには、他のアジア市場とくにシンガポールへ取引を移すところも少なくはなく、急成長が止まってしまった東京市場の活性化には目処が立っていない。