金利裁定取引とは

2国間の短期金利の差を利用し、利ざやを稼ぐ目的で行なわれる国際間の短期の資金移動や為替取引のこと。円ドルの直物相場が1ドル=130円、6ヶ月の米ドル金利が4%とした場合、仮に6ヶ月先物の円ドル相場が直物と同じく1ドル=130円だとしたら、全ての投資家は、4%で円を調達して、1ドル=130円に換え、それを6%で運用し、6ヶ月後に1ドル=130円で運用していたドルを円に換えて調達分の返済を行い、2%の利ざやを稼ごうとする(金利裁定取引)。
上記取引が繰り返し行なわれると、実際には先物のドル売りが増え、先物のドルは円に対して安くなり、運用調達の損益が均衡する点まで先物為替が収束する。このように金利裁定取引は、2国間の直物為替相場短期金利に最低が働いておらず不均衡が生じているときに行なわれる。