2010-11-18から1日間の記事一覧

スワップ取引とは

異なる受渡し時期で同金額の為替の売買を同時に行う取引のこと。スワップ取引を行っても為替の総合持高が変化することはない。外貨預金やインパクト・ローンではスワップ取引を行うことによって期日の為替リスクを回避し、採算を確定することが可能である。 …

スワップ・コストとは

為替スワップ取引の売買の差損益を年率で表したもののこと。たとえばドル金利が円金利より安い場合に、ドルを借りた上でドル売り・円買いによって円運用すれば金利差では利益を得ることができる。しかし後日にドルを買戻してドルで返済する必要があるので、…

スルー・ビーエル(通し船荷証券)とは

ある輸出貨物を最終目的地へ運送するとき、ふたつ以上の運送会社が分担した場合でも、最初の運送会社が全区間を通じて有効な形式で発行する船荷証券のこと。本来であれば各運送会社と個々に運送契約を結び、それぞれの船荷証券が発行されるべきだが、荷主に…

スムージング・オペレーションとは

中央銀行の為替市場への市場介入操作のうち、為替相場が短期間で大幅に乱高下するような動きを抑える目的で行うものである。各中央銀行は原則として為替相場の安定を政策目標としているので、為替市場が大きく変動する場合は為替市場に参入して為替介入をす…

スミソニアン体制とは

ニクソンショック後に崩壊した固定相場制を多角的な通貨調整によって再度復活させた国際通貨体制のこと。第二次世界大戦後の国際金融制度は金と交換性のある米ドルを基軸通貨とした固定相場制をとるブレトン・ウッズ条約でスタートした。しかし1971年8月のニ…

ストレイト・ビーエルとは

記名式船荷証券のこと。オーダー・ビーエル(指図式船荷証券)に対するものである。オーダー・ビーエルは荷受人の予定をしていないため、裏書による譲渡が可能だが、記名式船荷証券は、はじめから荷受人が特定の氏名によって明示されているので、貨物に対す…

ストライキ約款とは

貨物輸送の危険担保条件のひとつであり、ストライキや暴動、内乱といった危険が填補される約款のこと。一般的にはロックアウトや労働争議などによって港湾での船積み、荷役や、貨物の輸送などで被保険者に生じる損害を保険会社が填補するものである。なお旧I…

スチール・ビーエルとは

時期経過船荷証券のこと。船積みから日数がかなり経過した後に船荷証券が買取銀行に呈示された場合、貨物が仕向港に到着したのに船荷証券が不着で、輸入者の貨物受取りが不可能になり、そのことが原因で売買当事者間で様々な問題が生じやすい。また信用状決…

スタンドバイ・クレジットとは

日本の企業の海外支店もしくは現地法人などが現地の銀行から貸付けや保証などを受ける際、日本の銀行が現地の銀行を受益者として債務の弁済を保証するために発行する信用状のこと。債務不履行の場合には受益者である現地銀行はStatementなどを手形とともに呈…

スクウェア・ポジションとは

為替持高(ポジション)が売買均衡した状態のこと。為替持高は外貨債権と外貨債務の差だが、その差がゼロ、つまり売持にも買持にも傾かずに均衡した状態のことである。為替持高には為替取引が実行済みの直物持高と、為替契約は締結されているが、未実行の先…

スイフトとは

送金や信用状開設など銀行間の国際通信を標準化し、迅速に処理するために設立された組織またはそのシステムのこと。顧客送金や銀行間資金付替、信用状の開設やアメンドなどの取引メッセージを統一フォームに標準化して送受信することによって、通信の迅速化…

スイッチ貿易とは

スイッチ貿易は仲介貿易の一種であり、二国間清算鑑定の多角的使用を基礎とするところに特徴がある。清算勘定では一般的に二国間貿易の黒字国が、清算勘定の一部ないし全てを譲渡することができ、清算勘定黒字分の権利を所得する第三国は、清算勘定赤字国か…