仕向地とは

輸出の場合に貨物の最終陸揚港の属する国や領域のこと。しかし、その貨物が該当する場所で加工や消費されることが明白である場合、その加工や消費される場所のことをいい、その加工と消費が異なる場所でそれぞれ行なわれる場合は、消費される場所を仕向地とする。
輸出者は、輸出報告書や輸出貿易管理令などに基づいた仕向地について、輸出取引に至る経緯や、要求される荷印などから、それ以外に仕向地が明らかな場合、単なる陸揚港や経由地などを仕向地とするべきではない。このように最終仕向地が明らかにされなければならない理由のひとつに、ボーダーレス経済の時代において、商品の利潤を求めて国境を越えていたるところに移転するのであるが、国家の軍事的・経済的安全などを維持して監視するため、その貨物の最終的に消費される場所を確認する必要があることが挙げられる。