非関税障壁とは

関税以外の様々な手段に寄る輸入制限措置のことで、非関税措置とも呼ばれる。非関税障壁というと、自国国境に関税以外の障壁を打ち立て、国内産業を保護する、輸入に対する措置をカバーするに過ぎないように聞こえるため、補助金のような輸出側の保護措置が除外されてしまうおそれがある。そのため各国は、非関税障壁に代わり非関税措置という用語を使用することが増え、今日ではむしろこの用語法の方が定着している。
しかし非関税障壁に対して、各国で共通の明確な定義が現在、存在している訳ではない。その種類や形態は極めて広範に渡っており、関税評価、輸入数量割当、原産地表示、政府補助金、国家貿易などの一般的な規制措置から、永世棋聖や輸入手続及び輸入関係書類、工業規格、輸入ライセンス制度、包装など多方面におよんでいる。

B/Cユーザンスとは

信用状なしの荷為替手形を、輸出者の以来に基づき、輸出地の銀行が手形を割り引いて代金の立て替え払いを行う一方で、輸入者に対しては代金の取立てを手形期日まで猶予する金融方式のこと。
B/Cユーザンスは、外為法上の区別で、海外の銀行(買取銀行)による輸入者に対する貸付、すなわち外銀ユーザンスとして扱われ、日本の為替銀行に船積書類到着後2年を越える信用供与を受ける場合は、輸入者による事前の届出が必要である。
シッパーズ・ユーザンスとの関係では、輸入者に対し、共に輸出地側で支払猶予が与えられる点では同じだが、信用供与の主体が輸入者なのか、輸出地の銀行なのかにより異なる。
B/Cユーザンスは、商社などの本支店間取引に利用され、特に為替銀行の海外支店が買取したハウスビルが、本店宛に取立てのために仕向けられたものは、B/Cディスカウントと呼ばれ、日本の為替銀行による現地金融の一種である。
B/Cユーザンスの場合は、日本の為替銀行に資金の負担は発生せずに、単純な輸入取立て手形として輸入者に対し代金の取立手形として、輸入者に対し代金の取立て手続きを行うことになる。

B/Aレートとは

B/A(銀行引受手形)とは、銀行宛に振り出されて引き受けがされた期限付為替手形のことである。B/A(銀行引受手形)は本来、国際金融の中心地で割引市場が発達していたロンドンで生まれ、米国の経済力の上昇と共にその中心をニューヨークに移して発展してきた。
B/A市場は手形の売り手や買い手およびB/Aディーラーの三者で構成される。B/Aディーラーは売り買いの仲介を行うと共に、自己勘定でも売買を行う。
B/Aレートとは、市場での割引両立のことで、B/Aディーラーによって手形基幹に応じて建値されている。またこのレートは、引受け銀行の信用力に大きく左右され、大手米銀が引き受けたものと比較して「Foreign B/A」と呼ばれる外国銀行が低けたもののの方が金利が高くなるのが一般的である。

BIS(国際決済銀行)とは

BISは1930年の第一次世界大戦後に、欧州各国感の金融協力の場の必要性から、ドイツ賠償問題の処理機関として、スイスのバーゼルに設置された主要国の共同出資による国際機関のことである。
第二次世界大戦後は、新たに設置された国際通貨基金IMF)や世界銀行(IBRD)と共に国際金融面でその役割を負担し、現在はFECOMの代理機関として、また、ECU建取引の交換決済の役割をになっている。毎月第二月曜日に株主である28過酷の中央銀行総裁による月例会議を開き、国際協力のための会議の場を提供したり、世界の経済や金融情勢についての報告を発行するなど、独自の活動を通じて国際金融協力に大きく貢献している。
日本は1952年にサンフランシスコ平和条約で一度株主権を放棄したが、1970年に再加盟している。

パンカーズ・アクセプタンスとは

銀行宛に振り出され,その銀行によって引き受けられた期限付為替手形。銀行引受手形とも呼ばれる。商品の輸出入や、それに伴って必要となる輸送 ・保管資金を調達するため、輸出者が銀行宛に振り出した期限付為替手形で、当該名宛銀行が引き受けたものが銀行引受手形である。一流の銀行が引き受けた銀行引受手形は、短期金融市場で優良手形として抜われ、資金需要者は低利の市場性資金を用意に調達することができる。
アメリカでは、輸出入や三国間貿易のために振り出されたこの種の手形が安全な短期投資の対象となっており、B/A市場(銀行引受手形の流通市場)において、B/Aディーラー経由で売買されている。
銀行引受手形は、個別性が強いために市場規模は大きくないが、貿易取引の裏付けがあることや、通常、大手米銀が引受銀行となるために信用度はきわめて高く、とくに、アメリカ述邦準備銀行の割引適格手形(Eligible Bil)と認められたB/A (Prime Banker's Acceptanc)は公開市場操作の対象となっている。

パルキー・力一ゴ(かさ高貨物)とは

貨物一個の容積が大きく取扱いにくい貨物のこと。パルキー・カーゴとしては、大型発電機、起重機、機関車、トラクタ、はしけ、航空機などの巨大貨物があげられ る。これらは船総内への積込みが困難なため、特別パルキー・カーゴとして、上甲 板積みあるいは専用の船艙内に積み込まれる。また建築材料なとの長尺物(木材など)、石炭、穀物なども同様の取扱いをする。
バルキー・カーゴを外国へ輸出する場合、包装費が節約されるが、干立込む時の 荷役のさいに特に手間を要するので、実際上、割増運賃が徴収されるか、荷積量によらないで総量で運賃を決定することがある。なお、パルキー・カーゴは穀物や鉱物のように、包装しないで、バラで船長会に説み込むバルク・カーゴと間違わないようにしなければならない。

はね返り融資(跳ね返り金融)とは

外貨建輸入の場合に、輸入品の圏内販売先からの代金回収や現金化が輸入ユーザンス期日までに行えないことがある。
この場合に、ユーザンス期日から代金回 収までの期間つなぎ資金として、為替銀 行が輸入者に行う円資金の融資を「輸入物資引取資金融資」または「はね返り融 資」という。
はね返り融資は、外貨ユーザンス(外銀ユーザンスや本邦ローン)の期日後、輸入者が販売先から回収した手形を割り引く形で行う(ハネ商手)場合と、販売先との回収条件によって、手形を入手できないため手形貸付の形で行う(ハネ単名)場合の二つの融資形態がある。また、外貨金利に比べて、同金利が低い場合は、輸入ユーザンスを利用することなし直接手形貸付によって円融資に切り換え、その代金を輸入手形の決済に充てることもあり、これを「直ハネ」と呼んでいる。
はね返り融資の期間は、商品性、売買契約または代金回収条件などによって奥なるが2-3ヵ月程度が一般的であり、通常、信用状開設時に、ユーザンス利用の有無とあわせて申込みがなされる。
なお、はね返り融資のうち、一定の要件を備えたものは、準商業手形制度や輸入決済手形適用があり、日銀の定理資金供給を受けることができる。