非関税障壁とは

関税以外の様々な手段に寄る輸入制限措置のことで、非関税措置とも呼ばれる。非関税障壁というと、自国国境に関税以外の障壁を打ち立て、国内産業を保護する、輸入に対する措置をカバーするに過ぎないように聞こえるため、補助金のような輸出側の保護措置が除外されてしまうおそれがある。そのため各国は、非関税障壁に代わり非関税措置という用語を使用することが増え、今日ではむしろこの用語法の方が定着している。
しかし非関税障壁に対して、各国で共通の明確な定義が現在、存在している訳ではない。その種類や形態は極めて広範に渡っており、関税評価、輸入数量割当、原産地表示、政府補助金、国家貿易などの一般的な規制措置から、永世棋聖や輸入手続及び輸入関係書類、工業規格、輸入ライセンス制度、包装など多方面におよんでいる。