引受けとは

外国為替取引で、期限付為替手形の名宛人が手形面に署名をすることにより、手形債務を承認して、満期日に手形金額の支払を確約する行為のこと。引受人には手形上の債務者として、手形の支払義務が生じるという法的な効果がある。
引受けは、手形券面自体に行われれば表面・裏面のどちらでもよく、行為地法の原則から、日本で引き受けされる場合は日本の手形法に従うこととなる。
引受けの代表的な例として、1.信用状に基づいて降りだされた期限付輸出手形を、手形の名宛銀行が引き受けるケースで、この場合引受けは発行銀行と引受銀行の間のコルレス契約に基づく信用枠、引受け条件などの取り決めの範囲内で行われる。特にニューヨークやロンドンなど、金融中心地の一流銀行が引き受けた手形はB/A手形としてB/A市場で優遇されている。2.信用状なしの輸入取引で、輸出者が振りだしたD/A条件の期限付手形を取立銀行により呈示された場合、日本の輸入者が船積書類を入手するために引受けを行うケースなどもある。