多国間貿易とは

決済上の問題があるとき、二国間某駅から三角貿易、さらに四角貿易というように発展していくことを多国間貿易と呼ぶ。従来は決済上の収支の不均衡の問題などで多国間貿易へと進展してくことが多かったようだが、現在は現地生産も踏まえた多国間貿易に変化してきている。
たとえば、日本のA社が付加価値の高い機種の工作費のライセンス契約を韓国のB社と結んで、現地で生産し同市場で販売するとする。しかもA社は同製品を日本へ輸入するとともに、韓国から第三国であるアメリカに対して直接輸出し、また主要な一部の部品は日本から韓国へ供給する。このように多国籍による多国間貿易では、二国間貿易よりも国際分業の利益が十分に発揮されることが多い。