ゼロ・コスト・オプションとは

オプション料(プレミアム)の支払いが必要ないように組み立てられた通貨オプション活用の為替予約のこと。オプション取引でオプション行使の権利を得るにはオプション料の支払いが必要である。つまりオプションの買い手は売り手に対価を支払う必要がある。
先物為替予約に通貨オプションを活用する場合、このオプション料の支払がないように工夫された取引がゼロ・コスト・オプションである。代表的なものには、1.有利なレートで予約が締結できる代わりに、市場実勢の方が予約レートより有利になった場合は実行額が2倍や3倍に増額される方式(変額予約)、2.予約相場に一定のレンジを設けて、レンジを設けて、レンジを越えて為替リスクを負うことがない反面、レンジ以上の期待利益を得ることもできない方式(レンジ予約)などがある。どちらの場合も買いと売りを組み合わせることで支払いオプション料を受取オプション料で相殺することによって、オプション料の支払いを避けていることがポイントである。