石油輸出国機構とは

1960年にサウジアラビア、イラン、イラククウェートベネズエラの5ヶ国が加盟国となり設立された石油生産・価格カクテル組織のこと。現在の加盟国はカタールリビアアラブ首長国連邦アルジェリア、ナイジェリア、アンゴラエクアドルを加えた12ヶ国で構成されており、本部はウィーン。
1950年代、セブン・シスターズと呼ばれる7大国際石油資本が中東石油の油田開発から生産・販売に至るまで一切を手がけて巨大な利益をあげていたが、さらに利益の拡大をはかり原油価格を引き下げようとしたので、、国際原油価格の低落を危惧した南米のベネズエラが中東諸国に連帯する形で1960年9月にバグダッドにおいて、ベネズエラサウジアラビア、イラン、イラククウェートの5過酷が加盟国となって設立された。当時、これら5ヶ国だけで世界の原油生産量の38%(確認埋蔵量67%)を占めていた。現在はカタールリビアアラブ首長国連邦アルジェリア、ナイジェリア、アンゴラエクアドルを加えた13ヶ国で構成されている。1974年の第四次中東戦争を契機に原油の価格と生産量の決定権が7大国際石油資本の手からOPECに移り、1970年代にOPECは2度にわたる石油危機(オイル・ショック)を引き起こした。加盟国の利害を守るため、加盟国の原油生産割当量や価格の決定など共通した石油政策の推進を目的とする。