2010-11-19から1日間の記事一覧

戦略物資とは

輸出貿易管理令などで定められている共産圏諸国への輸出を統制するココムのリストに挙げられている品目のこと。たとえば兵器、原子力関連物資、電子機器、ハイテク工作機械などは通産大臣の許可を必要とする。その具体的品目は輸出貿易管理令別表第1等に挙げ…

全損とは

保険契約の貨物が全て損失した場合の海上損害のこと。現実全損と推定全損がある。現実全損は実際に海上輸送の貨物が全滅したことを指し、推定全損は本船が行方不明になって全損が推定されることを指す。どちらの場合も被保険者は保険金を受け取ることができ…

戦争危険とは

戦争による船舶や積荷の拿捕、捕獲、戦闘行為、敵対行為によって生じた危険のこと。戦争保険はあくまで海上で生じる危険であり、陸上での戦争危険は填補されない。この危険は通常の保険条件では担保されず、同盟罷業の条件と共に特約として保険条件を含ませ…

船艙貨物とは

船舶により運送されるとき、船艙内に積載される貨物のこと。甲板積貨物は危険物や動植物などの特殊なものに限られる。無故障船荷証券は船艙貨物を対象として作成され、甲板積貨物は対象外になる。もし荷送人の同意を得ずに甲板に積載した場合、運送人は運送…

ゼロ・コスト・オプションとは

オプション料(プレミアム)の支払いが必要ないように組み立てられた通貨オプション活用の為替予約のこと。オプション取引でオプション行使の権利を得るにはオプション料の支払いが必要である。つまりオプションの買い手は売り手に対価を支払う必要がある。 …

石油輸出国機構とは

1960年にサウジアラビア、イラン、イラク、クウェート、ベネズエラの5ヶ国が加盟国となり設立された石油生産・価格カクテル組織のこと。現在の加盟国はカタール、リビア、アラブ首長国連邦、アルジェリア、ナイジェリア、アンゴラ、エクアドルを加えた12ヶ国…

清算勘定とは

取引当事者が双方の貿易貸借を決済するとき、取引ごとの決済は行なわずに、その貸借の帳尻を阿波現金で決済しあう勘定方式のこと。清算勘定に基づいた貿易取引の形を清算貿易(Open Trade)と呼ぶ。 このような貿易取引では、取引額は貨幣単位で表示されるが…

清算価格とは

金融先物取引で毎営業日、取引終了後に行なわれる評価替えのために使用する価格のこと。先物取引では約定時に決済を行わない代わりに、証拠金の差入れ義務づけられている。日々の値動きによって評価損が発生した場合、証拠金の積み増しを行う必要があり、取…

請求払いとは

送金為替の支払い方法のひとつであり、受取人からの支払請求を待って支払いを実行する方法のこと。この場合、支払銀行から受取人に通知する必要がない。たとえば受取人が旅行中などで、支払銀行から受取人への通知ができない場合などに利用される。受取人は…

税関送り状とは

輸出商品の価格がダンピングされていない公正な価格であることを輸入国税関に証明する目的で、輸入者の要請に基づいて輸出者により作成される公用の送り状(インボイス)のこと。輸入者を通じて輸入国税関に提出される。課税価格の決定や、タンピングの防止…

税関とは

旅客、貨物、船舶、飛行機などが自国の国境を通過するときに伴って生じる一切のジムを取り扱う官庁のこと。日本では大蔵省関税局が主務官庁となって、その所管の下に、函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄地区に税関本書が設置されてお…