ココムとは

第二次世界大戦後の東西冷戦下、1949年にアメリカの提唱で創設された期間。Coordinating Committee for Export Control to Communist Area(対共産圏輸出統制委員会)の略で、本部はパリ。アイスランドを除くNATO北大西洋条約機構)加盟15ヶ国と、日本、オーストラリアの17ヶ国で構成される。
共産圏諸国の軍事技術の工場につながる製品・技術の輸出禁止リストの作成、対共産圏貿易に関する調査や資料収集を主な任務とするが、旧ソ連ペレストロイカと東欧諸国の自由化に向けた政策転換などの結果、当材料陣営の冷戦は急速に終結し、ココム規制の意味が近年薄れてきた。そのような状況を反映して、1990年の6月にパリで開催された高級事務レベル会議では、現行規制の大幅な緩和について同意された。日本では輸出貿易管理令別表に規制対象品目および対象仕向国が掲載されている。