互恵関税とは

独立した2国間の貿易について、片方の国が特別に享受する種々の利便と同程度の利益を相手国にも与える制度を互恵貿易(Reciprocal Trade)と呼び、通常は関税率の相互引き下げが行なわれる。このような2国が協定の上で相互に他の第三国よりも税率を優遇しあう制度である相互通商協定(Reciprocal Trade Agreement)によって規定された関税のことを互恵関税と呼ぶ。これは利害関係の深い国と個別で交渉して両国間だけで互恵的に特殊な関税率を協定しようとするものだが、今日では主要国のほとんどがGATTに加盟しており、一般的最恵国待遇の原則により、互恵関税は加盟国の全てに適用される。