日本円・ドル委員会とは

日本の金融・資本市場の自由化、円の国際化を大幅に推進することになった日米の特別会合のこと。1983年11月のレーガン大統領訪日時の日米蔵相会談で設置が決定した委員会のことで、正式には「日米共同円・ドル・レート、金融・資本市場問題特別会合」と呼ばれた。協議内容にはユーロ円市場の自由化、内外市場の一体化、日本の金利の自由化などが含まれ、1984年5月に報告書が提出された。
また同時に、大蔵省からは「金融の自由化および円の国際化についての現状の展望」が発表され、これらが以後の日本の金融自由化、国際化を大きく促進するよりどころになった。