直接貿易とは

メーカーや商社などが、第三者を介さずに直接海外の売り手または買い手と貿易取引を行うこと。特にメーカーが商社を経由せずに直接海外取引を行う場合に用いられる。
直接貿易には、直接輸出と直接輸入の場合がある。直接輸出は、輸入者が輸入国の輸入業者や買付機関、販売代理店、海外子会社や支店などと直接輸出取引を行うこと。そのため輸出者は自分の名義で輸出通関を行い船積みをし、代金決済などを行う。直接貿易(直貿)の反対は、間接貿易(関貿)であり、特にメーカーが国内の商社経由で輸出入取引を行う場合をいう。
直接貿易では第三者が介入せず、手数料を支払う必要がなく、海外の相手と直接交渉ができるため、現地の情報がつかみやすく、アフターサービスが容易になるといったメリットがある。特に自動車や家電業界はほとんどがこの取引形態による。メーカーが海外市場に不慣れだったり、人材に乏しい場合は間接貿易の方が、経費も節減されて有利である。特に中小企業では、商社機能をフルに活用することができる。また、直接貿易と間接貿易を併用することも可能である。