税関とは

旅客、貨物、船舶、飛行機などが自国の国境を通過するときに伴って生じる一切のジムを取り扱う官庁のこと。日本では大蔵省関税局が主務官庁となって、その所管の下に、函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄地区に税関本書が設置されており、これらが全国を9地域に分けて管轄している。各所の開港や税関空港に支所、出張所、監視所が設けられ、それぞれ所掌事務を分担している。
税関の業務は、1.税務行政=関税法に基づいた関税やトン税などの徴収、2.通関行政=貨物の輸出入が適法か否かを審査する、3.監視行政=違法な貨物の輸出入が行なわれないように監視し、違反行為を調査・処分する、4.保税行政=保税倉庫や保税工場などの保税地域の設置の許可や監督を行う、の4つに大別される。
大蔵省が主務官庁ではあるが、上記業務のうち通関行政に関しては「外国為替および外国貿易法(外為法)」の規定に基づいて、通産大臣の指揮監督を受け、通産大臣から委任された範囲内で行政事務を行っている。