貿易取引、貿易外取引などの経常取引以外の直接投資、証券投資、借款などの取引。資本取引は期間1年超ないし期間の定めのない長期資本取引と期間1年以内の短期資本取引とに分かれる。このうち長期資本取引は、子会社に対する出資金など直接投資、輸出入に伴う長期延払信用、円借款、長期貸付金などの借款、さらに証券売買などの証券投資などである。また短期資本取引はシッパーズ・ユーザンスなど短期延払信用や外国為替銀行以外の居住者と非住居者の間の短期の金銭貸借などである。なお日本国際収支統計では経常収支に長期資本収支を加えて基礎収支として計上され、基礎収支に短期資本収支と誤差脱漏を加えて総合収支として計上される。
