合弁とは

狭義では国内資本と外国資本が結びついて共同出資をして経営する会社のこと。広義では国際的共同出資会社を指し、日本企業の海外進出では欧米諸国と比較してこの形態が多い。企業が海外に進出する場合、ライセンス契約や合弁、100%出資子会社などによる。ライセンス契約の長所は、生産・販売についてライセンス提供者が責任を持つ必要がないこと、投資費用が少なくリスクが少ないことである。短所はロイヤリティてが低率であり利益が少ないことや、マーケティング活動に関与できないなどの点がある。
合弁会社はこのようなライセンス契約の欠点をカバーして発展させた取引形態である。進出企業の利益が大きくなって生産やマーケティング活動を直接管理できるメリットがある。短所は100%出資子会社と比較すると、現地のパートナーとの経営上の考え方などの違いによる諸問題が起こりやすいことが挙げられる。受入国が先進諸国だと、100%出資子会社が許可されることが一般的だが、発展途上国では政府の規制が強いため、合弁会社の形態を取らざるをえないことがある。