コメコンとは

第二次世界大戦後の冷戦下で、1947年に開始されたアメリカのマーシャル・プランと、その受入期間として1948年に設立されたOEECなど西側諸国の経済協力体制に対抗して、1949年の1月に結成されたソ連・東欧諸国の自給体制を確立を目的とした経済協力機構のこと。正式な名称は経済相互援助会議という。
コメコンは主に西側諸国で使われる略称で、ロシア語ではセフと呼ばれる。ソ連ポーランドチェコスロバキアハンガリールーマニアブルガリアの6ヶ国で創設され、その後1950年に東ドイツ、1962年にモンゴル、1972年にキューバ、1978年にベトナムが加盟して、正式加盟国10ヶ国で運営された。本部はモスクワに置かれており、加盟各国の経済政策の調整や、生産の専門化と協業化、物財の相互供給などを行い、一面においては目覚ましい成果をあげてきた。しかし1989年以降は、東欧諸国が市場化や自由化に向けて経済改革を推し進めるなかで、コメコン体制が改革の足枷になっているとの批判が加盟各国から相次ぎ、1991年6月28日に解体議定書が調印され、9月28日に正式に解体した。