2010-11-11から1日間の記事一覧

カントリーリスクとは

海外投融資や貿易取引などで商業ベースのリスクとは別に取引相手が帰属する国の特有の事情にもとづく要因(戦争、革命、外貨事情など)により債権回収が困難になるなどのリスクのこと。具体的には債務者に支払能力があるにも関わらず、その国の外貨事情が悪…

関税とは

関税は、国が賦課する租税の一種であり、輸出や輸入される商品に対して賦課される租税、と定義される。目的別には保護関税と財政関税(収入関税)とに大別され、保護関税は国内産業の保護を第一目的として課す関税である。一方、財政関税は国庫収入の確保を…

為替リスクとは

外為取引で生じた為替持高は、為替相場の変動によって為替差損を発生させる恐れがある。これを為替リスクと呼ぶ。買持のときに円高になれば為替差損が発生し、売持のときに円安になっても為替差損が発生する。為替リスクを回避するには、持高をスクウェアに…

為替予約とは

顧客と銀行、銀行と銀行が相対で外貨と円貨、外貨と外貨を一定の受渡日に、一定の相場で交換することを約束すること。先物予約により、貿易業者は海外との売買契約日から決済日までに為替相場が不利な方向に変動したとしても、予約相場で外貨の売買ができ、…

為替持高とは

外国為替公認銀行が対顧または他行と為替取引を行って生じた外貨資産と外貨負債の差額を為替持高といい、外貨資産の方が負債より多い状態を買持、外貨負債の方が資産より多い状態を売持、両者が等しいことをスクウェアと呼ぶ。為替持高の存在は為替リスクの…

為替変動保険とは

長期の輸出契約など、外貨建て代金受領が長期にわたる場合に、その間の円高リスクを避ける目的で掛ける政府の貿易保険のひとつ。保険の対象は2年以上15年以内の外貨建て輸出契約で、決済日の為替相場が契約時と比較して3%以上円高になる場合の為替差損を補塡…

為替平衡操作とは

通貨当局、もしくはその代理人としての中央銀行が為替相場の急激な変動を防ぐために、直接為替市場に介入して売買を行うこと。たとえば何らかの理由でドルが売り込まれドル相場が軟化し、世界や自国の経済へ悪影響が懸念されるとき、中央銀行はドル買い介入…

為替平価とは

固定相場制で、一国の通貨の対外価値のこと。IMF加盟国は協定により、金もしくは1944年7月1日現在の金価値をもつ米ドル(1オンス=35ドル)に対して自国通貨の為替平価をIMFに登録て、この平価の上下1%以内に各自の為替相場を安定させる義務をもち、この平価…

為替マリーとは

外国為替銀行などが為替操作で自行内の買為替と売り為替を抱き合わせて持高を相殺すること。為替マリーを行うことにより、市場でカバーを取る場合よりも為替売買益が大きくなり、手数も簡単である。そのため、為替操作を行って持高をスクウェアに調整する場…

為替操作とは

外国為替銀行の営業活動により発生する持高は為替リスクを伴う。そのため常に持高を把握して、持高とは逆の為替を売買することで為替のリスク排除に努める必要がある。この目的のために行う操作を為替操作と呼ぶ。具体的な操作手順は、自行内の為替の売買を…

GATT(ガット)とは

関税および貿易に関する一般協定(General Agreement on Tariffs and Trade)の略。関税やその他の貿易障害を軽減し、通称の差別待遇を廃止することによって、各国の経済発展をはかることを目的とした多数国間条約のこと。IMFが第二次世界大戦後の国際通貨や…

加工貿易とは

海外から原材料を輸入して、それを加工し、その製品を輸出すること。委託加工貿易は、ある国の業者が、外国の委託者から原材料の全てないし大部分の支給を受けてそれを加工し、その貨物を委託者の指定する者へ輸出し、加工賃を受け取る貿易形態のことをいう…

確認信用状とは

信用状の信用度を高める目的で信用状に輸出地の銀行などがさらに支払いの約束を付け加えることを確認といい、確認された信用状のことを確認信用状という。確認は信用状発行銀行の倒産などによる支払い不履行のリスクを避けるために行なわれるが、信用状統一…

確認銀行とは

信用状の信用度を高めるために信用状に輸出地の銀行などが支払いの約束を付け加えることを確認といい、確認を行った銀行のことを確認銀行という。

確認義務とは

外為法第12条で「外国為替公認銀行は、この法律の適用を受ける業務について顧客と取引をしようとするときは、該当取引について、その顧客がこの法律の規定により承認などを受けていること、または承認などを受けることを確認した後でなければ、その取引をし…

確定日渡しとは

顧客との為替予約取引で、受渡し時期を将来の一定の期日にする決め方のこと。予約の受渡し時期の決め方には上記確定日渡しと一定の期間内の受渡しを行えばよいオプション渡しに分けられる。確定日渡しには契約日から起算して1ヶ月、2ヶ月などの各月応当を受…

カウンター・パーチェスとは

販売した額に相当する購入を見返りとする平衡取引(Parallel Transaction)の形態をいい、輸出者が商品を輸出した場合に、見返り条件として輸入国から物資を購入することを義務づけられれ、並行的にふたつの売買契約が結ばれることから、「見返り購入」とも…

カウンター・トレードとは

カウンター・トレードに関する国際的に確立した定義はなく「輸出と輸入を結合し、相互に均衡を求めて行う総務的取引の総称」と抗議に定義されうるのみである。たとえば、アメリカ商務省では、カウンター・トレードを「売り手が、当該国品に対する一部ないし…

カウンター・オファーとは

申込者(Offerer)によるオファー(申し込み)に対して、被申込者(Offeree)がそのオファーの内容の変更や修正を要求する新たな申し込みのこと。申込者による最初のオファーを無条件に承諾するケースは実際には少なく、通常は価格の値引きや船積期間の変更…

買持とは

外貨建ての債権と債務の差額を持高と呼び、外貨債権が外貨債務を上回っている状態を買持、外貨債務が外貨債権をうわ待っている状態を売持という。外国為替持高には直物持高と先物持高、その合計である総合持高がある。直物持高が買持の場合は円を投入して外…

買取銀行とは

輸出為替手形やクリーン・ビルの買取を行った銀行のこと。買取銀行は輸出為替手形の買取にあたっては、手形や船積書類が信用状の条件に一致し、書類相互間に不一致がないことを買取したうえで取引に応じる必要がある。また、信用状なし輸出手形の買取にあた…

回転信用状とは

一定の条件で金額が自動的に更新される信用状のこと。同一種類の商品を同一の取引先から継続的に輸入する場合、その全てに信用状の解説を依頼しようとすれば金額も多額になり、期間も長期に及ぶため、コストがかさむことになる。それを回避するために考え出…

買相場とは

輸出手形の買取や被仕向送金などに適用される為替相場のこと。為替相場の買相場、売相場は為替銀行の立場から為替を買ったり売ったりする相場である。つまり買相場は銀行が顧客から外貨を買う場合に適用される相場で、たとえば一覧払輸出手形の買取に適用さ…

開設銀行とは

輸入者のための輸入信用状を発行する銀行のこと。開設銀行は取引先より信用状開設申込を受けたとき、与信審査を十分に行なったうえで解説に応じる必要がある。なぜなら信用状開設から最終決済まではユーザンス期間、ハネ融資期間も含めて与信期間が1年以上に…

海上保険証券とは

海上保険契約が成立したことを明らかにするために保険者が発行する証券のこと。海上貨物保険は、どのようなリスクに対して保険会社がどの範囲まで責任をもち、その危険から生じる損害をどの程度までカバーするかの保険条件が問題となる。つまり保険条件とは…

外債とは

外国で発行・募集される債券のこと。通常、額面金額、クーポンが外国通貨で表示されているが、ユーロ円債も外債とみなされる。日本の場合、発行者は政府(国債)、政府関係機関(政府保証債)または地方公共団体や民間企業(民間債)であり、国債や政府保証…

外国為替市場とは

外国通貨を売買する市場のこと。世界の代表的な外国為替市場はニューヨーク、ロンドン、シンガポールなどある。日本では東京、大阪にあるが、取引シェアが圧倒的に東京外為市場が大きく、世界有数の市場である。外国為替市場は証券取引所のような特定の場所…

外国為替公認銀行とは

外為法の第10条の第1項により、外為業務を営む許可を受けた銀行や、外国為替銀行法の第4条により免許を受けた銀行(東京銀行)を総称して外国為替公認銀行と呼ぶ。外国為替公認銀行は、上記許可を受けて外国為替業務を営むが、顧客との外為取引では、その適…

外国為替及び外国貿易法とは

日本の為替・貿易管理についての基本法として、1949年に「外国為替及び外国貿易管理法」として制定された。日本経済の国際的発展のなかで、1979年に従来の原則禁止の法体系は原則自由の体系に改正された。さらに金融・や資本取引のグローバル化に対応するた…

外国為替とは

内国為替に相対する用語としての狭義の外国為替について 隔地者間の債権債務の決済を現金の輸送を伴わずに、手形や小切手などの信用手段を用いて決済する方法を為替と呼ぶが、債権債務者の片方が外国にある場合を外国為替と呼ぶ。 国内業務に相対する用語と…