国際収支とは

全ての対外取引(輸出入、貿易外、資本など)を一定期間の項目別に整理してまとめてもの。主な項目に、貿易収支、貿易外収支、移転収支を合計した経常収支、経常収支に長期資本収支を加えた基礎収支、基礎収支に短期資本収支を加えて誤差脱漏を調整した総合収支などがある。
国際収支をひとつの表にまとめた国際収支表は、基本的にIMFの統一方式に準拠して作成される。IMF方式の特徴は、取引が発生した時点で計上されること、全ての取引が必ず貸借両側に記入される複式簿記の方式が取られることである。そのためIMF方式は経常収支や基礎収支などの各段階での収支が一見、明らかではない。日本ではこうした各段階での収支状況を明確にするため、一部この項目を組み替えた国内発表形式の国際収支表が使用されている。
国際収支は一定期間の対外取引をフローでとらえたものだが、一時点の対外的な資産と負債をストックでとらえたものが国際貸借である。