2010-11-08から1日間の記事一覧

ウルグアイ・ラウンドとは

GATT(関税と貿易に関する一般協定)で重要な問題が生じた場合に行う国際交渉で、多角的貿易交渉のひとつである。期間をさだめて行うひと区切りをラウンドと呼ぶ。1984年4月の予定で開始されたウルグアイ・ラウンドだが、農業貿易など日米の利害や思惑が対立…

売り持ちとは

外貨建ての債券と債務の差額を持高と呼び、外貨債務が外貨債権を上回っている状態を売り持ち、下回っている状態を買持という。外国為替持高には直物持高と先物持高とその合計である総合持高がある。直物持高が売り持ちの場合、外貨債務を円に転換して使用し…

売り相場とは

輸入決済や仕向送金などに適用される為替相場のこと。為替相場の売り相場、買い相場は為替銀行の立場から外貨を売ったり買ったりする相場である。つまり売り相場は銀行が顧客に外貨を得る場合に適用される相場。たとえば仕向送金に適用されるTTS(電信売相場…

売り為替とは

外国為替銀行が、顧客に外国為替を売却する取引のこと。通常外国為替取引では為替の売却を銀行の立場で表現するので売り為替には仕向送金や輸入為替の決済などが該当する。なお為替取引には契約と資金決済が同時に行う直物為替と、契約後一定期間後に資金決…

受渡しリスクとは

債務決済で生じる約定された資金が予定通り入金されないなどにより被るリスクのこと。たとえばドル買い・円売りの為替取引で、円を東京で支払った後、相手銀行の倒産などの理由により時差が14時間遅いニューヨークでドルが支払われないなどのケースである。1…

受渡し決済とは

金融先物取引で約定金額全額の決済を行うこと。金融先物取引では期日前に売買の反対取引をして決済するのが通常の取引である。この場合、約定金額全額の決済は行なわず、価格変動の差額決済を行う清算取引である。これに対し、東京金融先物取引所のドル・円…

受取式船荷証券とは

船会社が貨物を船積み前に、受け取った段階で発行する船荷証券のこと。本線への船積みが完了すると積込文言や日付、署名などが記載され、船積式船荷証券(Shipped B/L)として扱われる。信用状では通常、船積式船荷証券が要求される。

迂回貿易とは

輸出取引では通常、貨物を直接仕向地に輸出するが、決済・輸入国の規制問題などにより第三国を介して仕向地に貨物を持ち込むこと。1985年のプラザ合意以降の米ドルに対する円高では、日本で製造して輸出するのでは採算が合わなくなり、日本から主要部品を東…

ウェーバーとは

GATTでは、自由・無差別・多角的貿易の拡大の実現を基本原則としているが、実際には例外措置規制もある。ウェーバー条項は第25条の5項に規定されている「この規定において定めのない例外的な場合には、締約国に課せられた義務を免除することができる」のこと…

ウィズアウト・リコース・クレジットとは

手形振出で、手形面上に無担保文言を記載することを共用し、振出人に償還義務を免除した信用状のこと。日本の手形法では支払い無担保文言は認められていないため、記載しても無効となるが、引受無担保文言としては有効。振出人に償還義務を負わせている信用…