引落通知書とは

銀行間の外国為替取引に伴う資金決済は通常、取引当事者の預金勘定を通じて行われるが、先方銀行名義の預金勘定を預かる銀行が、当該勘定を借記した場合に発行する通知書を引落通知書もしくはデビット・アドバイスと呼ぶ。
内国為替と外国為替の資金決済上の相違は、全車には全銀データ通信システムがあるに対して、後者には集中決済するシステムはなく、個別に設置した預金勘定を貸借記することによって決済する点である。例えば、日本の為替銀行は、自行名義の外貨預金勘定を海外のコルレス先や自行海外支店に開設し、また日本為替銀行に先方名義の円貨預金勘定を解説して、これらの勘定に受払いを記帳することにより資金決済を行っている。引落通知書はこの預金勘定を借記したことを先方銀行に通知するために、借記日、引落し金額およびその明細、取扱参照番号などを記載して発行される通知書である。
デビットアドバイスやクレジットアドバイスは、為替銀行が勘定記帳を行う上での根拠になるだけではなく、リコンサイルメントを行う上でも重要な資料となる。