全損とは

保険契約の貨物が全て損失した場合の海上損害のこと。現実全損と推定全損がある。現実全損は実際に海上輸送の貨物が全滅したことを指し、推定全損は本船が行方不明になって全損が推定されることを指す。どちらの場合も被保険者は保険金を受け取ることができる。推定全損の場合には荷主は貨物の一切の権利を保険者に譲渡する手続きを行う必要があり、これを委付(Abandonment)と呼ぶ。